レース結果
展開
ラップ
200m | 400m | 600m | 800m | 1000m | 1200m | 1400m | 1600m |
---|---|---|---|---|---|---|---|
12.3 | 23.3 | 34.9 | 46.4 | 57.8 | 1:09.0 | 1:20.0 | 1:31.7 |
12.3 | 11.0 | 11.6 | 11.5 | 11.4 | 11.2 | 11.0 | 11.7 |
スタート直後
今回の安田記念のラップの特徴は前半3Fが非常に緩んだ点ですね。こうなると、マイルだとテンのスピードが足りないダノンプレミアム、ギベオン、シュネルマイスターあたりでも望めば好位を確保出来る形となりました。
ただこれらの馬の好位に位置取る戦略は結果的には仇となってしまいましたね…このお話は次の章で取り上げたいと思います。
ハナを切ったのは3番ダイワキャグニーでした。スタートは決して良くなかったですが、内には他に前に行く馬がいなかったので、すんなりと先頭を確保できました。
外からは9番トーラスジェミニが出て行きましたが争うことなく番手に。ペースはそこまで上がることなく、淡々とした展開でほぼそのままの形でレースは直線に入って行きました。
直線
ペースもそれほど上がらず、時計の出る馬場ということもあって馬群は凝縮する形で直線へ。3〜4コーナの直線は荒れていましたから、各馬内を空けて大きく外に広がっていました。
ただし内外の馬場差は大きく、内を通った馬は各馬苦しくなりました。かつ、思ったより上がらなかったペース & 上りの出る馬場状態も相まって、差し馬有利の瞬発力勝負となりました。
上位馬の考察
1着 ダノンキングリー
まさに馬場 & 展開を読んだ川田ジョッキーの神騎乗でした!最後の直線で外側有利の差し決着となると読み切った川田ジョッキーは前半は抑えぎみに中団外めを追走。最後の直線はケイデンスコールを押し退け気味に大外を通って上がり2位 33.1 秒の末脚で差し切りました。
ムラっ気の多いタイプでピンかパーかというところはありますが、スローの末脚勝負であれば今後もG1クラスでも狙ってみることはできそうです。ただ、ゴール後はグランアレグリアにも突き放されていたように、個人的には距離はこれ以上伸びないほうが良いいのでは?マイルCSで東西マイル王を狙って欲しいものです。
2着 グランアレグリア
スタートで両隣の馬に挟まれる不利があったものの、ここまで位置を悪くするか??というほど後方からの競馬になってしまいました。コーナーから直線の間もなかなかギアが上がらず、直線半ばまで馬群の中。結局末脚を使えたのは直線200mほどで、脚を余しての2着という結果となりました。
初の中2週ローテで疲れもあったのでしょうか?テンも、追ってからの反応の鈍さも目立ちました。ただ末脚は強烈で、あの状況から上がり1位 32.9 秒を記録したことはこの馬の能力の高さを示していますね。
本来の能力を発揮できていないながらも1着にアタマ差まできているわけですから、次走では十分に巻き返しがあるかと思います。
3着 シュネルマイスター
ペースの緩んだ前半3Fも味方して、思ったより前々で進めることができました。今回は 54 kg の軽い斤量を生かして前々で粘り込みたいところでしょうから、展開面はハマったと思います。それに大外枠からのスタートだったのも、荒れた内を通らずに済んでラッキーでした。
ここまで展開、馬場に恵まれた一頭ですから、グランアレグリアが不調だったことも考えて、正直ここでは勝って欲しかった…というところです。現時点ではこのメンバーと比較すると1枚、2枚下のレベルかなと思ってしまいます。
4着 インディチャンプ
馬場読みの名手福永ジョッキーを鞍上に、スタートは意図的に外に持ち出すような形で、終始馬場のいいところを通しながら先団の後ろめを追走しました。直線も馬場のいいところを早めに追い出して、流れとしてはよかったのですが伸びきれず、4着という結果に。
長年マイルのトップホースとして君臨してきた1頭ですが、6歳を迎えて能力的にはこのクラスでは厳しいかな…というのが正直な感想でしょうか。
5着 トーラスジェミニ
逃げたダイワキャグニーをぴったり番手で追走し、最後まで逃げ粘ったのがトーラスジェミニです。今回の安田記念では内側の馬場の荒れが酷く、内を回った先行馬がことごとく全滅するという結果に。しかしただ1頭この馬だけが掲示板に残りました。
この馬ですがもしかしたら道悪の鬼かもしれませんね。今後も各馬内を空けて走るようなローカル開催後半のような馬場状態で、すんなり内・前を陣取れるようであれば積極的に狙うべき一頭かもしれません。夏競馬では是非お世話になりたいものです!
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