みなさんは馬券でメシ食えてますか?
我々競馬ファンにとって馬券でメシを食うというのは叶えたい夢の一つでしょう。しかしこの答えに自信満々に「YES」と答えられる人は珍しいですよね。
平日はサラリーマンをしながら、たまの休日にちょこっと競馬を楽しむ…これが多くの方の競馬との付き合い方ですよね。
ただ実際問題競馬でメシを食っている人間というのは一定数存在します。その一人が上野誠さんです。
2004年に馬券でメシを食うために京都から東京へ上京、一旦は挫折し就職するも2008年から競馬一本でメシを食っているという猛者です。
この上野誠さんが新たに書き下ろした一冊がこの2~3歳戦で1年間メシを食うPOG馬券術です。
普段は能力比較を予想の軸に、古馬戦を中心に勝負をするのが上野さんのスタイルですが、なんと今回のテーマは2〜3歳戦。
皆さんの中にも能力比較のできない2〜3戦はちょっと…と敬遠してしまう人も少なくないかと思いますが、この本に詰まったノウハウを駆使すればもう怖くないはずです!
早速この本について紹介していきましょう!
やみくもに全レース馬券を買っていませんか?
いきなり2, 3歳戦の話から逸れます(笑)。ですが、上野さんの競馬スタイルを語る上で欠かせないことなので紹介させてください!
中央競馬ですと、3場開催であれば1日に 3 x 12 = 36 R ものレースが開催されていることになります。
同じように見える 36 R。1つ1つのレースを見てみると明らかに違っていることに気づくんです。レースとは大きく3種類のレースに分けられます。
馬券でメシを食う以上どのレースを狙うべきかみなさんはもうお分かりですよね??
この中で狙うべきレースは、①スポーツレースだけです。
②、③のレースでは馬券を当てられてもそれはただの運です。再現性がないので、長い目で見れば必ずお金を失っていきます。
で、このスポーツレースを見つけるだけで安心してはいけません。だって、能力差がはっきりしているからと言って単勝1.1倍の馬だけ買っていても一生儲かりません。
こういったレースだけを買うべきです。単勝1倍台の根拠なんてものは実は曖昧です。
ルメールが騎乗しているから、前走G1を勝ったから、血統が素晴らしいから…これなら負けないだろうという競馬ファンの期待が作り出した幻であることがほとんどです。
競馬に絶対はないのですから、能力差がはっきりしているといっても、許せるのはせいぜい単勝2, 3倍くらいではないでしょうか?
自分の中でははっきりと能力差が見えているのに、なぜかそこまで人気が集中していない、そんな馬が出走するレースだけを買う。それが競馬でメシを食うための第一歩なのです!
クラブ馬 > セレクトセール馬
コロナ禍の経済停滞もありましたが、そんなこともお構いなしに2021年のセレクトセールも大盛り上がりでした。
母セルキスのキズナ産駒が4億1000万をはじめとして、1億越えの当歳馬が24頭と、目眩がするような金額でどんどん落札されていきました(笑)
このようなセレクトセールの高額馬はさぞかし大活躍すること間違いなし!と考えてしまいそうですが本当にそうでしょうか??
最強牝馬の呼び声高いアーモンドアイですがこれはシルクRのクラブ馬。6万 x 500口 = 3000 万円で取引されていた馬です。
実際に2015年〜2020年の5世代内のPOG期間内のG1レースの勝ち鞍数を見てみると、38レース中なんと23レースがクラブ馬による勝利だったのです。
なぜここまでクラブ馬が強いのか??その理由を紐解いていくことで、現代競馬の新常識を垣間見ることができます。
気になる方は是非この本を手に取ってみてください!
2, 3歳戦予想のテクニック!ルメール騎乗馬の取捨
2021年現在、圧倒的な強さで競馬界を席巻している騎手といえばそう、ルメール騎手ですよね。
特に2歳戦でのルメール騎手の活躍ぶりは凄まじく、過去3年間で164勝、これはリーディング2位の福永騎手が101勝ですから、圧倒的な力差を見せつけられます。
ただこれを逆手に取った馬券テクニックがこの本では紹介されています。それが、
これはどういうカラクリなのでしょうか??
競馬ファンの皆様であれば感覚的にわかることかと思いますが、2歳戦、特に下級条件であれば、逃げた馬の勝率は圧倒的に高いです。
リーディングトップのメンツを保とうと思えば、ルメール騎手が勝つために逃げの戦法に出ることは当たり前の結論です。
ただ、一度逃げてしまった馬というのは、今後差しに回ったり、柔軟に戦法を変えていくことが難しくなります。こうなると逃げの通用しない上級クラスで活躍する可能性がグッと低くなります。
なので普通のジョッキーは自分が今後騎乗していく馬の活躍を期待しているのであれば、そう簡単に逃げの戦法を選択することはありません。
しかし、ルメール騎手への騎乗依頼は引くてあまたですから、2歳戦で騎乗したほとんどの馬が今後自分のお手馬になることはありません。
他の騎手を背に活躍した馬が、重賞ではルメール騎手にスイッチすることもザラなのですから、下級条件で自分がわざわざ馬に競馬を教えてやる必要もないわけです。
本の中では実際に具体的なデータとともに詳しくこのテクニックの解説がされています。
その他にも2, 3歳戦で即予想に活かせるテクニックが記されていますので、必見です!
おわりに
馬の能力比較を予想の軸とする上野誠さんの予想スタイルは、2, 3歳戦を得意とするものではありません。
ただ、そんな上野さんが2, 3歳戦にフォーカスした本を執筆したのはなぜでしょうか?
それは我々競馬ファンにとっても、能力比較を中心に予想していて、2, 3歳戦を苦手としている方が多いからではないでしょうか?
そんな我々のマインドをチェンジし、2, 3歳戦を得意舞台に変えてくれる、そんな魔力を秘めた本を執筆できるのは上野さんだからこそだと思います。
夏を経て、秋競馬が始まる頃には来年のクラシックを賑わしてくれる有力な2歳馬が出てくることでしょう。
それまでにこの本を手に取り、2, 3歳戦の予想で使える知識をガンガンつけていきましょう!
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