出走予定馬
単勝期待値1超オッズ | 馬名 | 騎手 |
4.3 | ポタジェ | 岩田望 |
4.3 | マリアエレーナ | 松山 |
4.3 | アラタ | 横山典 |
17.1 | ディープモンスター | 団野 |
17.1 | ハヤヤッコ | 幸 |
17.1 | フェーングロッテン | 松若 |
17.1 | プログノーシス | 川田 |
68.3 | バイオスパーク | 森 |
68.3 | ヤマニンサルバム | 浜中 |
68.3 | ルビーカサブランカ | 西村 |
68.3 | ワンダフルタウン | 和田 |
273.0 | グランオフィシエ | 坂井 |
* 単勝期待値1超オッズとは?
馬の能力をもとに独自に勝率を算出し、勝率に対してどのくらいのオッズなら期待値1を超えるか?を表した値。
実際のオッズを予想するものではないのでご注意ください。
レースについて
金鯱賞が行われる中京の2000mコースは、ホームストレッチ半ばの上り坂の途中からスタートとなるコースです。1コーナーまでの距離が短いため、先行するためには内枠を確保することが重要でしょう。
上り坂は1、2コーナの途中まで続き、その後はしばらく緩やかな下り坂が続くコース形態です。そのため、後半に向けてペースアップしていく形となります。
中京競馬場で特徴的なのが3、4コーナーの形状。スパイラルカーブが採用されており、下り坂でペースアップすることもあって、外に位置すると大きくさらに外側に振られます。
故に内の馬にとっては進路が空くメリット、外の馬は距離ロスが大きくなるデメリットが発生するため、内枠有利のコースとなっています。
全頭考察
ポタジェ 能力評価: A
この馬のハイライトといえば大阪杯ですね。先行から差す王道の競馬での勝利は能力がなければ不可能な勝ち方でした。ただ、この時の出走メンバーはG1にしては寂しいもので、この時点での能力を評価するとハイレベルG2級というところでしょうか。
ただ、この頃と比べると近走ではピークアウトしていることは明かです。
先行しないと好走できないタイプかつ、位置どりも上手くない馬で、G1レースのように頭数が揃っていたり、ペースが速い場合や、大外枠だと先行できずに大敗してしまいます。なので近走の大敗は条件さえ揃えば度外視も可能です。
それでも小頭数で先行が叶った毎日王冠でも5着でした。クビ差に追い詰めたノースブリッジは後に AJCC を勝利。ハンデ差 2kg を考えれば、同斤量ならノースブリッジには先着していたはずです。なので、今の能力だと条件さえ揃えば、メンバーが手薄なG2なら勝ち負けできるかもしれません。
今回の相手関係を考えると本命候補の一頭です。
マリアエレーナ 能力評価: A
この馬が強い競馬を見せたのは小倉記念。決して展開が向いたわけではないのにも関わらず、着差0.8s差を2着いかにつける勝利。ハンデG3のメンバーの中では能力が違いました。
後の天皇賞では7着もメンバーレベルを考えれば健闘。前で受ける形での競馬となったにも関わらず、団子状態からのスローのヨーイドン競馬になったことで、展開的には先行したマリアエレーナはやや厳しかったと思います。後方から差してきただけのユーバーレーベンなどと比較すればこちらの方が上位。
後の愛知杯は3着と格下相手に負けてしまいましたが、元々重馬場は走らないタイプ。それでも3着にきたなら悪くない内容でしょう。トータルで考えると、メンバーが手薄ならG2でも十分に勝ち負けする一頭でしょう。
今回の相手関係を考えると本命候補の一頭です。
アラタ 能力評価: A
注目すべきレースは4着した札幌記念です。芝状態の悪い札幌で前残り傾向が強いレースを、好位から差す競馬で、エリザベス女王杯2着、香港ヴァーズ1着のウインマリリンをクビ差まで追い詰めました。
ただし、後にG1に出てくるメンバーにとって前哨戦の様相が強い札幌記念です。ここで4着と考えると メンバーが揃ってしまうとG2で勝ち負けするのは難しいかもしれません。ただし、相手次第ではG2でも勝ち負けまで持っていけるだけの能力はあるでしょう。
ただ、その後の福島記念、中山金杯では明かに格下相手に先着を許している面は気になります。勝ち切ることが難しい馬という可能性もありますね。今回の相手関係を考えると能力的には本命を打てるレベルにありますが、頭狙いは少々危険かもしれません。
ディープモンスター 能力評価: B
前走の関門橋Sは前後フラットな馬場状態を差し切り勝ち。ここを着差0.3s差をつけての勝利は、オープン競争のメンバー相手ではレベルが違った印象です。
重賞で通用するかの考察としては前々走のアンドロメダSに注目です。ここではマテンロウレオに0.2s差の2着でした。ただ、上がり3Fのタイムが位置的に前にいたマテンロウレオと同タイムという競馬内容はマテンロウレオよりは劣るかなと思います。
マテンロウレオは京都記念で2着していますが、振り返ると勝ち馬の強さばかりが目立ったレースで、他メンバーはパッとしません。展開の助けがなければ着順は変わっていたと思いますし、今後G2で安定して勝てる馬ではないでしょう。A評価の馬よりは能力的に劣る印象です。
差し有利の展開に恵まれなければ勝ち負けは厳しいでしょう。
ハヤヤッコ 能力評価: B
注目するレースは勝利した函館記念。0.2s差と着差をつけての勝利したものの、重馬場という特殊な馬場状態はこの馬にとって向いた形。大きく評価を上げることはできません。
次走以降は札幌記念については後方すぎる位置どりが敗因で、中日新聞杯、日経新春杯は重いハンデに泣いた面があります。なので函館記念時点での評価を下げるまでには至りませんが、それでもやはりハンデG3なら勝ち負けというレベルでしょう。
上位陣と比較すると能力は劣ります。馬場状態に恵まれなければ勝ち負けは厳しいでしょう。
フェーングロッテン 能力評価: B
前走は3着した中山金杯。1着したラーグルフは後に中山記念でも強い内容での2着でしたね。となるとラーグルフが強かっただけで、レース的には前残りの競馬だったのではないかなと思います。他のマテンロウレオなどの人気の差し馬が揃って負けるレースでした。
なので内ラチ沿いをピッタリ逃げたこの馬にとっては比較的楽なレースだったのではないかと思います。メンバーが揃っている中でのタイム差なしの3着とはいえ、そこまで高く評価はできないですね。
これまで重賞でも新潟記念、ラジオN杯を好走してきましたが、振り返ると全てメンバーレベルには疑問が残ります。ハンデG3なら勝ち負けできるくらいの力はありますが、上位陣と比べると先行馬有利の展開に恵まれなければ勝ち負けは厳しいでしょう。
プログノーシス 能力評価: B
前走は中日新聞杯。能力的にはメンバー中でもやや劣るアイコンテーラーが3着に残すレースで、先行馬有利のレースではあったと思います。
これを最後方から追い込んでのタイム差0.1sの4着という内容であれば、展開が向けば勝利していたかもしれません。と考えるとハンデG3くらいなら勝ち負けする力はありそうですね。ただ、それ以上に強いかというと微妙なところ。
上位陣相手に勝ち負けするには条件がそろう必要がありますが、今回の金鯱賞のメンバーは末脚がキレるタイプが極端に少ない印象です。そんな中でもプログノーシスはそれが使えるタイプ。
馬場状態が絶好であれば、他の馬が苦にする中でも気にせず競馬ができるかもしれません。そうなった際には少々厚めに馬券を買う必要がありそうです。
バイオスパーク 能力評価: C
近走ではオープンクラスを中心にレースを使われていますが、過去に福島記念でG3を1勝した実績があるので常にトップハンデを背負わせ続けられている馬です。なので勝負になっていないからといって能力的にオープンで足りない馬だとは思いません。
今回は別定G2戦。ゆえに近走よりは恵まれた条件で走ることができそうです。ただ能力的に通用するかというとやや厳しいですかね。OPレベルの馬が揃ったレースで、妥当なハンデを貰った時になら勝ち負けの芽はあると思います。
ヤマニンサルバム 能力評価: C
前走はオープン入り初戦となった白富士S。レースの格にしては結構メンバーが揃っていたレースで、この時に先着を許した馬にはサリエラ、ドーブネがいます。ただ、レース内容としては小頭数でのゆったりとした流れ。
各馬能力を出し切ったレースとはいえず、ここでの結果で能力を決定づけるには至らないですね。レース内容としても先行して最内をうまく立ち回っての3着という内容は、それほど高い評価を与えられるものではありません。
今後もOPのレベルであれば勝負になる可能性はありますが、上のレベルを狙えるかというと微妙なライン。恵まれたとしても馬券圏内が精一杯でしょう。
ルビーカサブランカ 能力評価: C
近走ではチャレンジカップを2着した馬です。1着のソーヴァリアントはこのクラスでは力が違いましたので、2着とはいえ順当なメンバーであったなら勝ち負けできていたでしょう。
ただし、前崩れのハイペース展開を内で脚を溜め続けて直線追い出しただけのルビーカサブランカにとってはかなり恵まれたレースと言えます。
展開が合わなかった愛知杯などではG3レベルでも大敗をしており、基本的な能力で言えばG3でもやや足りないくらいです。展開の助けがなければ重賞で勝ち負けできるほどの力はないと思っておいた方が良いでしょう。
ワンダフルタウン 能力評価: C
2、3歳時には京都2歳S、青葉賞を勝利した馬ですが、今振り返って見るとこれらのレースの出走馬の中に中距離戦線でオープン以上の活躍ができている馬がほとんどいないですね。(スプリント、長距離で活躍している馬はいますが。)
と考えると、距離適性が合っていた馬に限ればメンバーは低レベルだった印象です。
古馬になってからは特に走ったレースもありません。
小倉大賞典で3着したバジオウあたりには中日新聞杯で先着していますから、いつかオープンくらいなら勝つかもしれませんが、今回のメンバーレベルを考えると好走の期待は薄いです。恵まれて馬券圏内がいいところでしょう。
ヴェローチェオロ 能力評価: D
オープン入りを決めた3勝クラス勝ちは中山2500mのグレイトフルSでのもの。ここでは能力が上と見れる内容でしたが、2500mという距離はメンバーレベルがどうしても弱く、中距離戦線での3勝クラス勝ちと比べると価値は低いと思います。
後に長距離G3とドバイで3200mのG2を使われましたがここでは勝負にならず。
王道の中距離路線ではオープンすら勝つのは難しいと思います。
グランオフィシエ 能力評価: D
3勝クラスを勝ち上がっての初古馬オープンが今回の金鯱賞。
近走でレースしてきたメンバーも3勝クラスなりのメンバーで、後にオープン以上で活躍しているような馬は特にいません。勝った迎春Sも、3コーナーでまくりが入って先行馬にとって苦しい展開を直線外に出し差す競馬でハナ差1着という競馬。
展開的にも恵まれていましたし、特に強さを感じるような勝ち方でもありませんでした。
オープン競争を勝つのすらまだ時間がかかりそうな一頭です。恵まれたとしても掲示板入りすれば大健闘と言えるでしょう。
当日朝段階での予想印!
◎ 1 アラタ
○ 2 マリアエレーナ
▲ 9 ポタジェ
△ 3 ハヤヤッコ
△ 10 フェーングロッテン
買い目は以下のようにする予定です。
単勝: ◎1 アラタ
馬連: ○2-◎1,▲9,△3
ワイド: ▲9-◎1,○2,△3
三連複: ◎1,○2,▲9,△3 BOX, ▲9-△10-◎1,△3
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