春のスプリンターにとってのビッグレース高松宮記念。
京都競馬場改修工事に伴い近2年同コースの中京1200mで行われるシルクロードステークスの価値は高まっています。
メンバーレベルは年々上昇し、昨年はメイケイエール、ナランフレグが1、3着と、ここで好走した馬がのちの G1 戦線を盛り上げています。
今年のメンバーも若きホープが集まる良いメンバーになりました。
桜花賞3着からスプリンター路線に舵を切り、圧巻の競馬で古馬たちを薙ぎ倒したナムラクレア。
京阪杯では豪脚一閃。スプリント路線に堂々と名乗りを挙げた、トウシンマカオ。
脅威の4連勝で勢い止まらず。マッドクール。
本当に楽しみなメンバーが揃いました。今回の記事ではシルクロードステークスの注目馬について語っていきますのでぜひ馬券の参考にして頂ければと思います。
早速ですが本命候補の馬から紹介したいと思います。
本命候補
まさかまさかの穴馬からの紹介です。想定人気は6~9番人気想定。穴党にとって垂涎の一頭がここに出走してきてくれましたのでここは激推ししたい!
私の予想スタイルは適正重視。ただしそれがバレているとオッズ妙味がないのです。
なので一番美味しいのは隠れた適正を見抜くこと。今回そんな馬を見つけてしまいました。
この馬です!
隠れ中京1200m巧者!! グルーヴィット
この馬は血統的な観点から中京1200m巧者の香りがムンムンします。
父のロードカナロアはキングマンボ系にあたりますが中京1200mでは単勝回収率96%、複勝回収率80%とベタ買いしても控除率の壁を打ち破れちゃいます。出走頭数もトップクラスなのでそんな中で高回収率を取れるというのはかなり良いですね。
そこに母のスペシャルグルーヴは母父スペシャルウィークの血を持ったTサンデー系の馬。こちらも中京1200mでは無類の成績を誇っており、単勝回収率146%、複勝回収率72%ととんでもないです。
過去5走の成績ですが、
- タンザナイトS (阪神1200m) 1着 (着差: -0.0)
- 青函S (函館1200m) 7着 (着差: +0.7)
- 鞍馬S (中京1200m) 5着 (着差: +0.4)
- 阪急杯 (阪神1400m) 7着 (着差: +0.7)
- 淀短距離S (中京1200m) 4着 (着差: +0.4)
一見すると中京ではあまり走ってなくない??と思いますがここがミソです。
昨年の淀短距離Sではダディーズビビッドに最後直線寄られる不利がありました。このことによりブレーキを踏ませられたのが敗因です。
そして鞍馬S。ここでは直線最内に入れる競馬を選択したんですがこれが裏目。内に各馬が殺到したことで前に壁ができてしまいました。直線追えたのはラスト100mくらいだけで運の悪かった競馬と言わざるを得ません。
むしろこんな競馬で掲示板を外していないのは評価すべき!と私は思います。
前走のタンザナイトSでは、これまで課題だった位置取り面の課題を解消。すっと前につける競馬から直線楽に抜け出しての勝利。こういう競馬さえできればここでも十分に勝負になると思います!
中京1200mは[0-0-0-3]。一見すると良くないですから、適正を買われて変に人気することはないかと思います。
ここを好走したら高松宮記念ではもうこの人気では買えないでしょう。
買うなら今です。
相手候補
相手候補にも美味しそうな馬がうじゃうじゃいます。
短距離戦というのはそもそも荒れます。各馬のレベルが拮抗していることが多いですからね。
加えて展開に左右されやすく、どんな展開でも常にハイパフォーマンスを出せるような怪物が生まれることは非常に稀です。
ゴール前の攻防も着差があまり付きにくく、首の上げ下げで勝負が決まれば如何にレース内容に差がなくとも馬券的には人気薄が入って高配当になることもありますしね。
なので相手候補としても攻めていく予想でいきます!
まず初っ端から単勝3桁倍台の特大爆穴からいきます。
バニラで高収入!!ショウナンバニラ
バーニラ、バニラ、バーニラ!
バーニラ、バニラで高収入!
はい。想定13~18番人気のショウナンバニラ挙げさせて頂きます。
この馬が来たらほんとにとんでもないことになりますね。
3連単の頭でとった日にはもはや1年分の収支がプラス確定するかもしれません。
父はTサンデー系のオルフェーヴル、母のショウナンサリーレは母父にキャプテンスティーヴを持つ血統で、最近ではやや珍しめなダマスカス系の血統。
中京1200mでは父がTサンデーの単勝回収率は53%で複勝回収率68%とまあ可もなく不可もなくといった感じですが、母父のダマスカス系が単勝回収率87%、複勝回収率91%と案外馬券妙味の高い馬を出す血統です。
余談ですがちょっと珍しい血統を持つ馬はあまりメディア等で取り上げられることもないので、結構馬券妙味が高いことが多いです。
過去5走の成績は、
- 淀短距離S (中京1200m) 9着 (着差: +0.5)
- ルミエールAH (新潟1000m) 13着 (着差: +1.2)
- 豊明S (中京1200m) 1着 (着差: -0.2)
- 稲妻S (新潟1000m) 2着 (着差: +0.1)
- Tvh杯 (函館1200m) 3着 (着差: +0.0)
他のコースに比べるとやはり中京では成績が良い傾向にあると思います。
同コースの淀短距離Sではやや大きく負けてしまったものの、これは当日馬場状態が良かった内を通れず大外を回してしまったことが敗因。通った馬場差を考えればもっと上の着順があっても良かったと思います。
豊明Sでは後にラピスラズリSを勝つジャスパージャックにも先着していますし、中京であればこのメンツであっても全く勝負にならないということはないと思います。
この馬がハンデ53kgで済むならかなり美味しいと思いますよ。先着しているジャスパージャックは57kgを背負わされますし、同じ3勝クラスから格上挑戦のマッドクールは56kgですからね。
オープン入り初戦で初重賞。ギャンブル性は結構高いと思いますが爆穴として買うなら全然アリだと思います。当日変に人気しないかどうかだけが心配ですね。
穴党の MI☆KA☆TA!! キルロード
昨年の高松宮記念17番人気3着で波乱の立役者となったこの馬を挙げさせていただきます。
父はキングマンボ系のロードカナロアは中京1200mでの単勝回収率96%、複勝回収率80%本命候補グルーヴィット同様このコースの買い血統です。
母のキルシュワッサーは母父がサクラバクシンオーなのでプリンスリーギフト系。こちらは中京1200mコースで単勝回収率12%、複勝回収率117%となっていて好走血統。
過去1年の成績は、
- 京阪杯 (阪神1200m) 2着 (着差: +0.2)
- 函館SS (函館1200m) 6着 (着差: +0.5)
- 高松宮記念 (中京1200m) 3着 (着差: +0.0)
- オーシャンS (中山1200m) 6着 (着差: +0.4)
- 信越S (新潟1400m) 9着 (着差: +0.5)
注目すべきはやはり高松宮記念3着。
ナランフレグやメイケイエール、今や日本のスプリント路線のトップホースと差なしですからね。持っている能力は疑いようがありませんよね。
ただ…勝ちきれない。
このくらいの力があればG3くらいなら楽々だと思うんですけどね〜。やっぱりこれは馬の個性なんだと思います。
先行力があり、タフなペースを追走してもへこたれない底力には一線級の力を感じますが、直線での切れ味においてやや不足する面がありますよね。終いが甘いというやつです。
なのでこの馬は相手までで買うのがベストかなと思います。血統的な点からも頭では買いにくいですしね。
また、なぜかこの馬ずーっと人気しません。
高松宮記念で3着したのにも関わらず函館SSは6番人気、阪急杯は10番人気ですからね。まさに穴党の味方。
たださすがに今回は人気しちゃうかもですかね。阪急杯2着しちゃいましたから。
いや、案外初斤量58kgだー!とか外枠行っちゃった…とかで今回もなんだかんだ人気しないかもです。こういうタイプはG1勝ちでもしない限り永遠に人気しないことありますから。
複勝3倍以上つくなら確実に買いだと思います。
隠れてない中京1200m巧者!!ファストフォース
こちらは明らかに中京1200mが得意です。
父のロードカナロア(キングマンボ系)が中京1200mが単勝回収率96%、複勝回収率80%と優秀なのはグルーヴィット、キルロードのところでもお話しした通り。
こちらの母のラッシュライフは母父がサクラバクシンオーでキルロードと同じプリンスリーギフト系ですね。中京1200mが単勝回収率12%、複勝回収率119%を誇る超優秀な血統です。
近5走の成績としては、
- タンザナイトS (阪神1200m) 4着 (着差: +0.4)
- 京阪杯 (阪神1200m) 7着(着差: +0.9)
- スプリンターズS (中山1200m) 10着(着差: +0.5)
- セントウルS (中京1200m) 2着 (着差: +0.4)
- 北九州記念 (小倉1200m) 10着 (着差: +0.6)
見事に中京でしか馬券になっておりません。
セントウルSは着差が大きいように見えますが、負けた相手がメイケイエールですからね。この差というのはやむなし。
1馬身以上離したサンライズオネストがその後のオパールSでトウシンマカオに斤量差3kgありながらも0.3s差まで迫っているんですから十分に強い競馬だったと言えます。
ただしこの馬も勝ち切るのは難しいでしょうね。ただ相手としてなら狙う価値は大いにあります。
高松宮記念は例年先行馬にとって厳しいハイペースになることがほとんどですから、前哨戦である程度ラップが緩みやすいここが狙い目。積極的に狙いたいですね。
崩れざること宝石の如し。シャインガーネット
ガーネットという石をご存じでしょうか??
ガーネットはとても硬いことで知られており、割れたり傷ついたりすることなくその美しさを保つことから宝石として長らく重宝されてきました。
その名にふさわしい高い堅実さを武器にする一頭がこのシャインガーネットです。
血統的には父のオルフェーヴルがTサンデー系なので中京1200mは単勝回収率53%、複勝回収率68%、母のベルベットローブの母父は Gone Westのミスプロ系。こちらは中京1200mで単勝回収率16%、複勝回収率42%とそこまで舞台への適正はありません。
ただし、過去1年の成績を見てみると、
- ラピスラズリS(中山1200m) 2着 (着差: +0.1)
- 朱雀S (新潟1400m) 13着 (着差: +0.6)
- 京王杯SC (東京1400m) 7着 (着差: +0.3)
- 高松宮記念 (中京1200m) 7着 (着差: +0.3)
- シルクロードS (中京1200m) 2着 (着差: +0.1)
新潟の1400mで開催された朱雀Sを除けばどのレースも着差0.3s以内と堅実さ抜群です。
こういったどんな競馬場であっても走れる馬というのはただ単純に能力が高いとみるべきです。
ましてや展開による紛れも多い短距離戦ですからね。
高松宮記念も直線で前が塞がる不利があったのでほとんど追えていないだけですし、それがなければ馬券圏内争い出来ていたかもしれません。
このレースに限らず1200mのレースでは確実に押えておく必要があると思いますよ!
この馬は素直に強いです。ウインマーベル
強いです。スプリンターズSで2着なんですから。
押えてください。不安要素もないですから。
父はアイルハブアナザーでフォーティナイナー系。中京1200mは単勝回収率20%、複勝回収率45%。母のコスモマーベラスは母父フジキセキで単勝回収率83%、複勝回収率33%と微妙ですが、葵S勝ってますしね。今更適正云々いう必要はあまりないです。
過去5走の成績は、
- スプリンターズS (中山1200m) 2着 (着差: +0.0)
- キーンランドC (札幌1200m) 2着 (着差: +0.1)
- 葵ステークス (中京1200m) 1着 (着差: -0.4)
- 橘ステークス (中京1400m) 1着 (着差: -0.3)
- ファルコンS (中京1400m) 15着 (着差: +2.3)
葵Sの勝ち方は特に圧巻。
ハンデ57kgという厳しいハンデにも関わらず2着馬に2馬身半差の大楽勝。下した相手には CBC 賞勝ち馬のテイエムスパーダなどもおり決して弱い相手ではなかったです。
人気サイドではこの馬だけは抑えたほうがいいと思いますよ!
まとめ
今回は穴党の出番がありそうなので今からワクワクしているシルクロードステークス。
いつもより厚めに勝っちゃおうかなと画策しています。
週末には買い目を含めた最終予想を Twitter 上で公開する予定ですのでそちらも見ていってくださいね!
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