京都記念 2023 ダービー馬ドウデュースは鉄板か?

2023

今年の京都記念の注目はなんといっても、昨年のダービー馬ドウデュースが国内復帰戦として選んだところでしょう。

凱旋門賞を含むフランス遠征では結果を出すことはできませんでしたが、日本の舞台で古馬相手にどんな競馬を見せるのか??競馬ファンにとって見逃せない一戦となりそうですね!

人気的にはドウデュースがやや抜けた1番人気、ちょっと離れてエフフォーリアが2番人気になるでしょうか。

以下キラーアビリティ、プラダリアが近走の好走実績から1桁台のオッズで収まりそうですが、他はやや割れた人気となりそうでなかなかオッズの読みが難しそうですね。

今回の記事では京都記念の私の現時点での注目馬を3頭 + 激走期待の穴馬2頭を取り上げます!

激走期待の穴馬には頭で狙いたい想定7~10番人気の穴馬から、10番人気以下想定のまさかの大穴馬まで取り上げますので馬券の参考にしてみてくださいね!

好走期待の注目馬3選!

復活の狼煙を上げろ!エフフォーリア

まず1頭目に紹介するのは2番人気想定のエフフォーリアです。

3歳クラシックの頃には皐月賞を勝利、ダービーでも2着。その勢いのままに同年の天皇賞(秋)、有馬記念と連勝し、将来を期待されていましたが古馬になって大阪杯、宝塚記念を凡走。

まさかまさかの急降下に競馬ファンも驚きを隠せないというのが正直なところでしょう。

しかし、有馬記念では5着と復調気配。勝ち馬には0.8sと離されてしまいましたが、何より良かったのが前目のポジションを取れたこと

凡走を繰り返した2走では4角10番手でしたが、有馬記念での通過順位は5->5->4->3番手と競馬への前向きさがこの馬に戻ってきました。

また血統的にはこの舞台への適性はあるとみて良いでしょう。

エフフォーリアの父、エピファネイアを含むロベルト系産駒の阪神芝2200mの成績は複勝回収率94%とかなり優秀で、母ケイティーズハートの母父ハーツクライはTサンデー系であり、同コースの複勝回収率は170%

ロベルト系は欧州系の血統で馬にスタミナの個性をプラスする血統。

加えてエピファネイアは母にスペシャルウィークでサンデーの血統持ち。母父のハーツクライとでサンデーサイレンスの4×3のクロスを持たせ、直線で勝負できる末脚のキレを増幅します。

内回りでありながらも広いコースを持つ阪神芝2200mは、スタミナと瞬発力を兼ね備えた総合力の高いタイプの馬が好走できる舞台。

血統的にも向いてくるでしょうし、エフフォーリアのような前で受けれてかつ直線でも末脚を使える脚質にはもってこいでしょう。

勝ち切るまであるかというと微妙なところですが、3着以内の軸としては今回の出走メンバーの中で最も狙いやすい馬だと考えています。

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ダービー馬の意地を見せろ!ドウデュース

2頭目には昨年のダービー馬ドウデュースを挙げます。

昨年の実績はクラシック戦線で弥生賞2着、皐月賞3着、ダービー1着と、近走の結果を見れば頭ひとつ抜けた能力を示しております。

ただし阪神の芝2200mというやや特殊なコース形態に関して適性があるのか?というのがこの馬の取捨を選択する上でのポイントと考えています。

この馬の父はハーツクライ。ディープインパクトとならぶサンデー系の代表格で、阪神芝2200mの産駒は複勝回収率60%と可もなく不可もなくといった印象。

ディープインパクトやハーツクライの産駒は東京芝2400mなどの末脚性能必至のレースにめっぽう強いですが、阪神芝2200m人気の割には走らないコースの一つです。

ただし、母系にスピードの持続性能の高いナスルーラ系の血統を持たせた馬に関しては悪くありません。

母父にエーピーインディの血をもつ馬は阪神芝2200mでは単勝回収率105%で、母父グレイソブリン系は単勝回収率280%

単純な瞬発力特化型ではなく、母系でスタミナ寄りの長く使える末脚をうまくサポートすることができる血統背景が好走を生み出す要因でしょう。

ドウデュースの母父はVindacion。エーピーインディと同じ Seattle Slew を父に持つ血統ですので血統構成には類似したものがあります。

ですので血統的な面からは問題ないと判断できます。

ただ、後方から末脚を生かす追い込み一辺倒の脚質が課題

阪神芝2200mは直線の短い内回りで、どうしても先行馬の方が有利なコース形態です。

直線の長い阪神1600m、東京2400mではG1を2勝している一方で、皐月賞、弥生賞は勝ち切ることができず。

この京都記念でも差しきれずに取りこぼすシーンが容易に想像できます。

今回は圧倒的な1番人気となることが予想されるドウデュース。馬の能力は認めつつも、ここは相手までとするか、もしくは外した形での馬券を買っておくことが高配当を狙うためには重要な馬券戦略となると考えています。

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適性抜群!紅一点!ウインマイティー

好走が期待できる3頭のラストは、京都記念出走馬唯一の牝馬ウインマイティーです。

3冠牝馬デアリングタクトと同世代で、クラシックではオークスにて3着に走った実績もあるウインマイティー。

しかし秋のクラシックから4歳、5歳と結果が出ず、その上怪我に悩まされたりと順調とは言えない臨戦過程を踏んできました。

転機となったのは昨年夏のマーメイドS。この馬本来の先行する競馬が戻って勝利。その後も京都大賞典3着と古馬戦線でも充実した戦績を残しています。

ウインマイティーを推す材料はなんといっても血統的な適性の高さ

父のゴールドシップはステイゴールドの直仔に当たりますが、ステイゴールド系の産駒は阪神芝2200mで単勝回収率294%

直線の長い東京や、外回りコースではやや末脚性能の劣る印象のあるゴールドシップ産駒ですが、立ち回り力が要求される内回りコースでは信頼がおけます。

母のカコイシーズはレイズアネイティブの系統で、ミスプロ系をはじめとしたネイティブダンサーの血を受け継ぐ血統です。

阪神芝2200mではパワーや底力をプラスするネイティブダンサー系の血は非常に重要で、ネイティブダンサー系の血を母父に持った産駒の成績は単勝回収率180%

急坂を2回通過する力の要る舞台設定がこの血統の重要性を高めています。

同コースで開催された昨年のエリザベス女王杯では大敗していますが、この時は外差し有利の強烈なトラックバイアスに反した走りをしたことが敗因で、ウインマイティーのコース適性を否定する材料にはならないかと思います。

前走の有馬記念ではG1級のメンバー相手に6着と大健闘。能力面でもここで通用する器とみれるだけに馬券としても中心視すべき存在です。

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激走期待の穴馬2選!

この舞台なら見逃せない。ラストドラフト

netkeiba の枠順確定前の予想オッズでは最低人気となっているラストドラフト

当日になればもう少し上の人気となる可能性はありますが、そこまで大きく人気することはないでしょう。

天皇賞や有馬記念といったG1レースに度々出走しては大敗を繰り返しており、能力的にはトップレベルとは言い難いラストドラフトですが、G2やG3戦、特に非根幹距離のレースにおいては十分に狙える存在です。

中山芝2200m G2 AJCC では3回出走して3着2回東京芝2500m G2 アルゼンチン共和国杯でも2着した実績を持ちます。

昨年のアルゼンチン共和国杯5着で勝ち馬からは0.2s差の小差。テーオーロイヤルやキラーアビリティといった面々に先着しています。

血統的にも注目ポイントは多く、ラストドラフトの父ノヴェリストはスターリング系の種牡馬で、阪神芝2200mでは複勝回収率126%と馬券妙味の高い血統。

スタミナに秀でたドイツ血統で、主流条件やG1の舞台ではワンパンチ足らない印象のある種牡馬ですが、阪神芝2200mかつ別定G2なのであれば馬券妙味的にも狙い目となる血統です。

母のマルセリーナは母父がディープインパクトですが、ディープインパクトは母父で持つと複勝回収率90%。父としてディープインパクトを持った場合以上に好走が期待できる血統構成です。

派手な印象がないだけに人気の盲点になりそうです。ここは積極的に狙いたい一頭ですね。

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新星あらわる!インプレス

最後に紹介したい馬はメンバー唯一の上がり馬インプレスになります。

4歳馬ですが昨年のクラシックは未出走。

1勝クラスのアザレア賞を勝利した後は青葉賞からダービーへのローテーションが予定されておりましたが熱発により無念の回避。

約半年の休養を経て、2勝クラス兵庫特別、3勝クラス尼崎Sを連勝してここへ駒を進めてきました。

インプレスの父はキズナ。阪神芝2200mでの産駒の成績は驚異の単勝回収率318%。勝率も16%あり、それなりに産駒の出頭回数は多いですから、このコースへの適性がダントツに高いことが伺えます。

キズナはディープインパクトの後継種牡馬ですが、母に米国のノーザンダンサー系種牡馬であるストームキャットを持っており、産駒は末脚一辺倒ではなくパワーに秀でた一面も出す傾向にあります。

この辺りが急坂2回の阪神芝2200mコースへの適性を高めていると考えられます。

また母父のベアトリスⅡはロベルトの系統に属する Dr Fong を持つ血統。

母父ロベルト系の単勝回収率は154%。スタミナに秀でた個性がこのコースで力を発揮しやすいのはエフフォーリアのところでも述べた通りです。

尼崎Sでは上がり2位の馬よりも0.5sも速い、上がり32.8sという豪脚で勝利。スローペースであったのも要因ですが、このコースを上がり32s台で駆け抜けられる馬はなかなかいません。

想像の範囲ではありますが、インプレスが重賞を好走するほどの器であると考えるのはそれほど無謀な賭けではありません。

G1級の馬も多数いる今回の京都記念ですが、別定G2では実績上位馬が仕上げ面などでスキを見せることも多いだけに、適性さえあれば重賞好走くらいの力でも案外勝ち切れます

さすがに単勝オッズではあまり人気しないでしょうから、ここはインプレス頭に置いた馬券で高配当狙いといきたいところです。

まとめ

G1馬が3頭揃い、実績上位馬に注目が集まる京都記念ですがここは別定G2

阪神芝2200mという特殊な条件も相まって、単純な力比べで決まるとは限らない点は予想のポイントとして押さえておきたい部分です。

このようなレースにおいては血統から得られるヒントが大いに役立つと私は考えています。

直前には Twitter 上にて最終的な結論 & 買い目もアップできればと考えてますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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