2022 札幌記念 回顧!優勝は控えても強しジャックドール!

2022

yu の予想結果

◎パンサラッサ => 2着

○アンティシペイト => 7着

▲ジャックドール => 1着

△アラタ => 4着

△レッドガラン => 9着

3着ウインマリリンが抜けて、アラタは首差4着と惜しい結果に…

前2頭は 1, 2 着確保濃厚だったので、正直直線は3着争いにずっと注目してましたw

総評

良馬場発表でしたが、9Rが終わっても時計のかかる札幌競馬場でした。

スタート直後は絶好のスタートを切ったユニコーンライオンがハナを取りかけるも、やはり内枠ということもあり大方の予想通りパンサラッサが逃げる展開に。

しかし、スタミナを要する、緩い馬場 & 洋芝の札幌でしたから、若干の距離不安のあるパンサラッサはあまり飛ばして行きませんでしたね。1000m 通過 59.5s はこの馬にしてはスローです。

ただ馬場状態が緩いこともあってか全体的に各馬行き足が付かず、結果として縦長展開となりました。

スローであること読んだか、ジャックドールの藤岡騎手は4コーナで早めに仕掛けてこれが功を労す形に。2着のパンサラッサも懸命に粘りましたが最後は差されて勝利したのはジャックドール。

3着は先行インのウインマリリンが、中団から外を回して懸命に追ったアラタとの叩き合いを粘り切って残しました。

馬場状態も含め、先行馬には有利な要素が揃っていましたから、後方からの差し馬は基本的にノーチャンス。実力というよりは恵まれた馬が馬券圏内を独占する傾向にあったレースであると思います。

1着 ジャックドール

逃げ馬が揃ったレースでもあり、早々に4番手に控える競馬を選択。

4コーナでは早めに先頭のパンサラッサを捉えると、直線は2頭の叩き合いになりました。パンサラッサにはしぶとく粘られましたが、最後は末脚の差で差し切って1着でゴール。今回パンサラッサの作るペースは思ったよりも緩く、早めに捕まえる作戦は藤岡騎手の好騎乗でしたね。

枠、馬場状態、展開は全て向いていたので、実力だけでの勝ちとは言えないですが、同様に先行したソダシ、パンサラッサを抑えて勝っているのだから、G2, 3 では最上位クラスの能力があるとは思います。

ただ G1 で通用するかはどうでしょうか。ソダシは適正としては札幌の2000mは決して向いていたとは言えませんし、パンサラッサも海外 G1 を制していますが、日本では G1 級の馬かと言われると微妙。これらの G1 ウィナーに勝利したとは言っても、まだ能力は未知という域を出ないと思います。

秋以降、天皇賞(秋)が目標という話もありますが、人気するのであれば少々疑いの目で見る余地はありそうです。

2着 パンサラッサ

スタート直後はユニコーンライオンに並びかけられましたが、内枠を利してハナを確保。ただ良馬場といえど柔らかい馬場 & 洋芝を気にしてか、1000m 59.5 s という控えめなペースでの逃げを選択することとなりました。

結果、4コーナではジャックドールを含む他の先行馬に早々に並びかけられる競馬となりました。直線では懸命に粘るも最後は寸前で差されて2着。やはり 2000m だとタフな競馬を求められた時には若干距離が長い印象のある馬です。

1800m では、相手が G1 級であっても安心して頭で狙える馬であると思いますが、2000m となると平坦 & 良い馬場状態が必須となってくると思いました。

またスタートはやはり課題で、内に逃げ馬がいれば今回以上に割引が必要。次回以降はレース選択と枠順を見て、印をどう回していくか検討する必要はありそうです。

3着 ウインマリリン

内の馬が極端な逃げもしくは後方に待機する馬ばかりだったので、中枠だったが内ラチ沿いをイン先行することができました。

また、良馬場であったが、柔らかい馬場が残ってタフな競馬となったのはこの馬にとって歓迎材料。さらに馬場、展開ともに先行馬に向いたレースと、恵まれた面は大きく能力だけでの勝利とは言えないというのが率直な感想です。

調子は上向いてきているとは思いますが、同じようなメンバーであっても違う展開、馬場状態であったら結果は変わってきていたと思います。

スタミナを要する競馬であれば、重賞でも勝ち負けするチャンスはあると思いますが、スピードが必要とされるレースだとちょっと厳しそうですね。より長距離のレースであったり、タフな馬場状態が生まれたとき限定で狙うことのできる馬でしょう。

4着 アラタ

比較的先行力のある馬ではありますが、さすがにこのメンバー相手では中団確保まででした。

3, 4コーナーで早めにスパートをかける競馬で、自分のやりたいことはできたように思えます。が、さすがにこのタフな馬場状態で大外を回らせられる競馬は厳しく、最後は止まるような形で、3着のウインマリリンを差しきれずの4着までという結果になりました。

展開はそれほど向かなかったながらも、ここまで差してこれたのはやはり札幌コースへの適性の高さと、この馬自身の能力の高さを感じさせられました。さらにスピードが活かせる馬場状態であればもう1段階上の能力を見せても良いと思います。秋は同じレースレベルくらいであっても、東京コースでもう一度狙ってみたい馬です。

5着 ソダシ

安定した先行力のある馬なので、中枠であっても内を制して5番手くらいにはつけることができました。

4コーナでは早めにスパートをかけて前の馬に並びかけようとする競馬ができていたものの、直線半ばではガス欠といった形でズルズル後退していきました。

血統面や戦績から見ても、スピードとパワーのマイル馬になってしまっているというのが現状の見方。2000m以上の距離で狙うのは無謀でしょうか。ただそれでも5着に残しているのはこの馬の地力の高さゆえ。適距離に戻った時は素直に上位評価するのが良さそう。

6着 グローリーヴェイズ

2000mではやはり行き足が劣っており、中団くらいからが精一杯の競馬となりました。

直線でも伸びてはいるが、ギアが上がるまでに手間取っている印象で、やはりもう少し距離があって、かつ直線の長いコースの方が良さそう。距離延長、または東京コースのような直線の長い競馬であれば、このメンバーレベルであっても狙えると思います。

7着 アンティシペイト

後方待機からの競馬はこの馬にとってはいつものこと。しかし、あまりに縦長になりすぎたことでまくりが全く間に合わず、直線向いてもまだ後方から追い上げる形となってしまいました。

決してスタミナは切れておらず、最後まで伸び続けてはいましたが、札幌の短い直線では全く間に合いませんでしたね。やはりローカル競馬のオープン〜G3のような各馬が前に殺到するような競馬でこその馬でしょうか。広いコースや、メンバーレベルが上がって各馬が溜める競馬をするようなレースではなかなか通用しなそうですね。

9着 レッドガラン

そこそこ先行力のある馬なので、早々に中団インをとる競馬ができました。早めにインから押し上げていく競馬を見せましたが、そこから伸び脚は一歩劣りました。普通に能力で負けたような印象で、このクラスで戦っていくのは正直厳しいでしょう。自己条件でならば見直し可能です。

11着 ユーバーレーベン

時計はかかっているとはいえ良馬場開催の札幌競馬場。先行馬がまとめて残るような展開を最後方から追い込む競馬で、この馬の出番は全くありませんでした。現状 2000m のスピードを要求されるレースとなればこのメンバーレベルでは厳しいですね。思いっきりタフな条件 or 距離延長であれば。

おわりに

豪華メンバーとなった札幌記念でしたが、展開を利した馬が上位を占める結果となったので、そのまま秋の重賞に結果がスライドするか??というとそう簡単には行かない結果となってしまったかと思います…

しかし、逆にいうとここで負けた馬は次走で妙味が出てくるでしょうし、そういった意味では面白い一戦になったのではないかと思います!

夏競馬はあともう少しですが、馬券的にもいい締めくくりをして終わりたいものです!来週は新潟2歳Sを予想していく予定ですので、よかったら見ていってくださいね!それではまた!

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