予想のポイント
新潟の1600mは距離的にはマイルとはなりますが、好走馬をチェックするとディープインパクトやハーツクライといった日本の中距離で活躍できるような王道の血統が活躍しやすいコース。
3コーナに坂があり、かつカーブが緩やかでペースが落ちるため道中息が入れやすいコース。かつ直線は600mを超えて中央競馬の中でも最長。
従って、マイルのレースで求められるような、前半から淀みないペースで駆け抜ける必要はなく、最後の直線の持久力切れ味勝負になりやすいことがこの特徴を作り上げていると言えるでしょう。
◎9 ウインオーディン
父エピファネイア。エピファネイアはスタミナを強化するロベルトの血統ではあるが、母にシーザリオを持つことで、直線のスピードをプラス。これにより直線の長い、芝中長距離のレースに強い血統です。
ここに母がサンデー系のフジキセキを父に持つピエナビーナス。これはエフフォーリアやデアリングタクトと同じサンデーサイレンスのクロスを発生させる配合。新潟マイルは直線が長い分、ディープインパクトやハーツクライの血を持つ馬が走りやすい舞台で、1600m は少々短すぎる印象も、新潟であればこなせる可能性は十分にありそうです。
これまでの2戦は稍重でのレースではあったが、血統背景からすれば良馬場の方がパフォーマンスは上がる可能性は高いです。前日の雨も乾き良馬場開催の今なら本命筆頭です。
○10 アイスグリーン
父は日本におけるマイルの王道血統モーリス。ここに父にスペシャルウィークを持つ母グリューネワルトという血統で、サドラーズウェルズのクロス(FailyKingはサドラーズウェルズと同血)を持ちます。
ゆえにモーリス産駒でありながらも、タフさにスタミナがプラスされたような血統で、マイルよりかは1800 m 以上の方が向いている印象はあります。
実際に、新馬 1600 m 5 着 => 未勝利 1800 m 勝利と、距離延長で確実にパフォーマンスを上げた印象があります。
ただ新潟のマイルであればむしろこれは好都合。1800 m くらいをこなせる馬の方が向いてきそうです。ラップが緩まず、消耗戦となれば頭まであってもいい馬です。
▲11 ピンクジン
父ダノンバラードはディープインパクトの後継種牡馬ではありますが、自身が活躍したレースは時計のかかった2013年宝塚記念や、非根幹距離の芝中長距離重賞だったこともあり、ディープ系には珍しくタフさとスタミナを武器にする産駒が出やすい傾向にあります。
母オーミチェリッシュは過去に新潟2歳Sを勝ったこともあるオーバースペックの母ではあるが、結局オーバースペックも古馬になっては芝短距離を使われることになった馬で、北米血統らしいタフな競争能力を伝える血統。
タフさとスタミナのバランスが取られた血統ゆえ、距離延長はもしかするとプラスに働く可能性があります。1400m 以下を三戦使って未勝利すら勝ち上がれていない状態ですが、1600 m で変わり身ある可能性は十分にあります。
△5 バグラダス
父マジェスティックウォリアーは日本のダート界の一流種牡馬。母メジェルダは自身がファンタジーS(京都1400mG2)勝利馬で、母系のフレンチデピュティらしいタフさを持ち味にした血統。どちらもダート向きの血統で、芝への適性があるかは少々疑問。距離延長もプラスには働かなそうです。
正直血統面で強調材料は全くない馬ですが、今回のメンバー、枠順を考えると、ハナを取り切れる可能性が高いのがこの一頭。2歳戦らしい落ち着いたペースの競馬となれば、楽逃げからの前残りの展開だけで好走できる可能性はあってもおかしくないでしょう。
おわりに
今回のメンバーはダート気質の強い馬が多く、適性面としては評価できない馬が多数。
ダート色の強い馬は仕上がりが早い馬が多く、2歳重賞であれば能力だけで勝ってしまう可能性もありますが、ここは適性、展開重視で穴を狙ってみたいと思っています。
8月ラストの中央競馬、勝って気持ちよく秋を迎えたいものです!レース後は回顧の記事も出す予定ですのでよかったらみていってくださいね!
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