秋G1に向けた大一番!オールカマー予想

2022

予想のポイント

中山芝 2200m は外回りを使用するコースで、全体的にコーナーは非常に緩やか。ゆえに前半から最後の直線までスピードが上がらず、追走スピードに難のある馬でも好走できるのが特徴。

最後の直線は310 mと比較的短めではあるものの、最後に急坂が待ち構えているため、先行して残るためにはスタミナが非常に問われるコースです。

差し馬であれば、コーナーで既にまくっていけるような小回り適性の高さも必要となってきます。スタート直後の直線は十分に長いため、枠順による有利不利は少ないのも特徴です。

血統的には、父ステイゴールドやその産駒ドリームジャーニーなど、スピードでは一歩足りないが、スタミナを武器にする欧州系の血統を持つ種牡馬が活躍馬を出す傾向。また、キングマンボ系ではスタミナを武器にするルーラーシップ産駒の成績は良いです。

母系としても、シンボリクエスリスをはじめとしたロベルト系の血が重要で、欧州系の血統がまとめて走ることが多いコースです。中山x非根幹距離の定番のようなコースと言えるでしょう。

◎ 5 ヴェルトライゼンデ

ステイゴールド系、ドリームジャーニーの産駒で、スタミナ系のサンデーの代表格と言える父を持つ一頭。加えて母マンデラはドイツの名牝で、兄弟にはワールドプレミア(2021 天皇賞(春))がいる血統なので、長距離レースもこなせるくらいの高いスタミナがある一頭でしょう。

古馬初戦は同コースの AJCC を不良馬場で2着しており、このコースに対する適正は証明済。状態面としても前走は5ヶ月のブランクがありつつも鳴尾記念を快勝。ここは問題なく出て来れそうですし、他に敵はないでしょう。

○ 12 フライライクバード

父がロベルト系のスクリーンヒーロー。そこに母父シンボリクエスリスのシングライクバードなのでロベルト系がクロスされた非常に重厚な欧州血統。スタミナを必要とする中山 2200 m はかなり向いていそうな血統背景です。

今年に入ってからは日経新春杯 15 着、目黒記念 9 着と重賞で全く馬券になっていませんが、今回は追い切り本数も多くこなしており勝負気配高め。大敗からの巻き返しで穴馬券の立役者となってほしいところです。

▲ 9 クレッシェンドラヴ

父はステイゴールドで、母父にサドラーズウェルズというかなり重厚な血統。近親にはアイルランドの芝 2360m G2 ランカシャーオークス を勝利したフリーウインドがおり、スタミナを活かすタイプの血統構成。

過去オールカマーに2回参戦しており、どちらも馬券外ですが、0.3 s 差、0.5 s 差と、大きく負けてはいません。8歳ではありますが、今年も中山 2500m の日経賞は 0.3 s 差の4着など、この馬なりには状態キープ。能力的には足りないと思いますが、展開一つで 2, 3 着に転がり込む可能性は十分にある馬だと思います。

△ 8 デアリングタクト

父エピファネイアに母にキンカメ系のデアリングバードという血統。中山 2200 m を走らせるのであれば少々スタミナに欠ける印象のある馬ですが、それでも似た適正が求められる、阪神 2200m の宝塚記念を3着という実績は見逃せません。

このメンバーであれば、単純に能力だけで勝負できてしまう可能性は高いです。ただ、適正面で考えれば先着を許すだけの隙は大いにありそうですので、4番手までという評価にしました。

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