春の名物 G2 である AJCC の時期を迎えましたね!
昨年は3番人気のキングオブコージ -> 11番人気のマイネルファンロン -> 4番人気のボッケリーニと荒れて、馬連34440円、三連単720760円という高配当が出ております。
年によっては堅い時もありますが、比較的荒れ傾向の強い G2 といえます。過去 10 年で馬連1万円越えが3回、三連単の10万円超えは4回も出ています。
1着馬は比較的堅いですが紐が荒れる傾向にあります。過去10年で、1~3番人気は [7-5-3-15] の成績を誇りますが10番人気以下から2着馬が2頭も入っています。
今年のレースは果たしてどういった決着となるでしょうか??
今回の記事では狙い馬とともに、今の所考えている馬券戦略についても書いていこうと思います!ぜひ読んでみて貰えると嬉しいです!
本命候補
といっても今回本命としてあげるのは一頭だけです。明らかに一頭抜けている馬がおり、これを脅かすような存在は見当たらないからです。
今回私が推す唯一の本命馬はこの馬です…
ガイアフォース
父: キタサンブラック
母: ナターレ(母父: クロフネ x 母母父: ダンスインザダーク)
能力評価: A
血統評価: A
新馬戦では朝日杯FS、ダービー馬ドウデュースのクビ差2着、のちに重賞2着するフェーングロッテンに3馬身差を付けた馬。新馬戦の時点で世代トップクラスの能力を示していた。
骨折があり春のクラシックには出られなかったが3歳夏から始動。復帰戦こそ2着も1勝クラスの小倉2000m国東特別を勝利しセントライト記念に出走。
セントライト記念ではのちの菊花賞馬アスクビクターモアに先着。流石に相手は明らかに前哨戦仕上げだったからそれより強いということは言えないが、ここで下したラーグルフは後に中山金杯を勝利。ガイアフォースはラーグルフに1sの差をつけて勝利しているのだからこの馬よりも数段階は強い。
続く菊花賞は1.6s差の8着。とはいえ明らかに3000mはこの馬にとって長く、京都競馬場が使えない昨年は阪神開催ということもあり歴代の菊花賞と比べてもタフなレース。敗因は距離不足だろう。好メンバーが揃いづらい非根幹距離のG2ならあっさり勝つくらいの能力はある。
血統的にもこの馬は高く評価したい。父はキタサンブラック。サンデー系でディープの同血馬に当たるブラックタイドと、米国のプリンスリーギフト系にあたる、短距離の名馬サクラバクシンオーの子であるが、キタサンブラック自体がスタミナを要する長距離レースで活躍した。
母は戸塚記念などの南関で7勝を挙げたナターレ。クロフネxダンスインザダークの血統。母はマイラーが多く出る牝系であり、スタミナ、スピード、パワーとバランスが取れた血統で、中山2200mはセントライト記念で適正の証明は済。適正的には問題ない。
今回の出走馬を見てみても、現時点の能力だけでいえば重賞では掲示板争いがやっとくらいの馬しかいない。よほどのことがない限りはこの馬の頭は堅いとみる。
対抗候補
とはいえガイアフォースはおそらく抜けた一番人気でしょう。オッズ的には全く妙味はありません。となると重要になってくるのは相手選びのほう。今回の AJCC ではここが予想的に面白い部分かと思います。
おそらく2番人気となりそうなエピファニーは条件戦を勝利したばかりで今回が初重賞。その次に人気になりそうなノースブリッジやユーバーレーベンも近走では大敗を繰り返しておりアテになりません。
となれば穴馬の台頭があっても全くおかしくない。ここは対抗として高く評価したい相手2頭をあげてみたいと思います!
対抗候補① ブラックマジック
父: ディープインパクト
母: ナイトマジック(母父: Sholokhov x 母母父: Monsun)
能力評価: B
血統評価: A
阪神 1800m L カシオペアS 7着 -> 阪神 2000m L アンドロメダS 6着からの参戦。正直ここでのレースは誉められたものではないが敗因自体はある。
まずカシオペアS は1年の休養明けの1走目。距離としても 1800 m は明らかにこの馬にとって短すぎる距離で、上がり 33 s 台が求められるレースとなっては流石に分が悪すぎた。
次走のアンドロメダSも上がり上位馬が4着までを独占するレース。上がり必至かつ差し馬に向いたレースでもあり、比較的前めで運んだこの馬にとっては厳しかった。まだ仕上がりも途上で上積みの余地も残していた印象。
しかしこの馬が能力を示していたのはその前走であるケフェウスS。ここでは重馬場の中京2000mを終始外外を回すロスの多い競馬で4着に好走。のちに小倉記念を勝利し、天皇賞でも7着と能力の高いマリアエレーナ相手に1馬身差まで追い詰めた。ここでは上位の馬は経済コースを回っていた馬ばかりなのだからこの馬もそれくらいやれて良い。
なんといってもこの馬の適正がこのレースの舞台である中山 2200m に向きそうなのが良い。
父はディープインパクト。母のナイトマジックはサドラー系 Sholokhov を母父に持ち、全兄弟のフォイヤーヴェルクが芝2200〜2400mで2勝。障害レースでも重賞勝ちがある馬。スタミナ豊富なタイプでなんとも中山 2200m 向き。
本馬も条件戦ではあるが中山 2200m は2回レースを使って無敗の舞台。ここは適正の高さで変わり身あっても全く驚けない。
対抗候補② ラーゴム
父: オルフェーブル
母: シュガーショック(母父: Candy Ride x 母母父: Distorted Humor)
能力評価: B
血統評価: C
中山金杯9着からの参戦。9着ではあるがゴール前大混戦の競馬で、勝ち馬からはたった 0.3 s 差。この馬はスタートで出遅れかつ、序盤は他馬に塞がれて位置を悪くしたことが敗因で、不利さえなければもっと上の着順はあった。
斤量も最も重い 58 kg だったことを考えれば、掲示板確保のアラタやマテンロウレオ、3着のフェーングロッテンくらいまでなら十分やりあえてもいいレベル。今回出走してくるメンバーと比べても全く遜色はない。
中山金杯以前のレースはダートを4回使って、地方参戦の3レースは重賞で 2、3 着に好走。芝戻り2戦目でも馬券圏内は十分にありそうだ。
父はオルフェーヴル。母のシュガーショックはファピアノ系 x フォーティナイナーの血統。母系に入ってスピードの絶対値を高める血統構成。スピードの適正値の高い王道寄りの血統構成だけに、本質は時計の出るコースの方が良さそうで、中山と2200mという距離はちょっと不安。
好走には内枠確保でロスのない競馬ができることが条件にはなってきそうだが、穴馬としての魅力はかなり高い一頭。
まとめ
馬券戦略的には単勝がそれなりにつくのであればガイアフォース単でも良いですが、流石に2倍台前半がいいとこでしょう。
そうなればガイアフォースを軸に、当日のオッズを見て馬券妙味のありそうな馬を相手に流していくのが良さそうです。
当日はTwitterの方で買い目も出す予定ですのでウォッチしていただけると嬉しいです!
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