出走予定馬
単勝期待値1超オッズ | 馬名 | 騎手 |
3.8 | ピクシーナイト | 戸崎 |
15.1 | アグリ | 横山和 |
15.1 | ウインマーベル | 松山 |
15.1 | ウォーターナビレラ | 吉田隼 |
15.1 | キルロード | 和田竜 |
15.1 | グレナディアガーズ | 岩田望 |
15.1 | トウシンマカオ | 鮫島 |
15.1 | ナムラクレア | 浜中 |
15.1 | ナランフレグ | 丸田 |
15.1 | メイケイエール | 池添 |
15.1 | ヴェントヴォーチェ | 西村淳 |
60.6 | ダディーズビビット | 秋山真 |
60.6 | トゥラヴェスーラ | 丹内 |
60.6 | ファストフォース | 団野 |
60.6 | ロータスランド | 岩田康 |
242.3 | ディヴィナシオン | 松本 |
242.3 | ボンボヤージ | 川須 |
969.0 | オパールシャルム | 武藤 |
* 単勝期待値1超オッズとは?
馬の能力をもとに独自に勝率を算出し、勝率に対してどのくらいのオッズなら期待値1を超えるか?を表した値。
実際のオッズを予想するものではないのでご注意ください。
全頭考察
ピクシーナイト 評価: A
2年前のスプリンターズSの覇者。レシステンシアやダノンスマッシュといった当時のスプリント界のトップと言えるメンバー相手に0.3s差をつけての大楽勝。勝ち時計1.07.1sも歴代のスプリンターズS勝ち馬の中でも好時計の部類。
走っていた頃の成績を考えれば間違いなくスプリント界のトップホースと呼べる一頭。この頃の走りをされれば、今回のメンバーの中に相手となる馬は正直いないでしょう。
1年3ヶ月ぶりのレースという点は鍵になりますが、これは走ってみないと分からないですね。
長期休養明けを不安視されて人気を落とすなら間違いなく買いの一頭です。
アグリ 評価: B
昨年の夏に札幌で1勝クラスを勝利した後は4連勝。前走で阪急杯を勝利して重賞勝ち馬となりました。G2、G3クラスであれば安定して勝ち負けできる存在ではあるでしょう。
ただし、阪急杯は前残りの展開に恵まれた面もあり、そこまで大きく評価できるものではありません。連勝中で本格化以降は底を見せていないのでさらに能力の上積みがある可能性はありますが、あくまで期待込みといった程度。G1級の逸材と絶対視するのはやや危険です。
ウインマーベル 評価: B
昨年のスプリンターズSでは2着の実績がある馬。ただし切れる脚が全く使えないタイプで、荒れ気味でスタミナを問われやすい中山1200m、前半ペースが流れるバテ展開はこの馬にとって大きく展開が向いたと言えます。
G1で勝ち負けするにはやはり展開の恩恵は必要。瞬発力が問われたシルクロードSでは7着に敗退して全く通用しなかったところを見ると、持久戦に持ち込むことが好走条件となります。
ただ、葵S勝ち、キーンランドCは2着と、能力的にはG2、G3クラスなら比較的安定して勝ち負けできるくらいの力はあると思います。今回のメンバーなら上位候補となり得ます。
ウォーターナビレラ 評価: B
桜花賞ではタイム差なしの2着の実績がある馬で、スプリント路線との比較で3歳クラシックはメンバーレベルが違いますから、実績上位とみても良いでしょう。
オークス、クイーンC、秋華賞は距離的に厳しい面があり大敗も止む無し。ただし京都牝馬Sは距離的にも良さそうで、加えてメンバーレベルは決して高くなかったにもかかわらず14着敗退。あまり大きな敗因が見当たらないだけにちょっと嫌な負け方でした。
この京都牝馬Sの敗戦が一時的なものだと考えれば評価としては B をつけるのも可能です。
ただし4歳にして既に枯れてしまったのであればここでは全く勝負にならない可能性もあります。リスクはありますがここはオッズとの相談となるでしょう。
キルロード 評価: B
昨年の高松宮記念は3着。実績だけを見れば上位とも取れるものの、重馬場かつ消耗戦が大得意のタイプとみれるだけに馬場/展開の恩恵はあったかと思います。
ただ、2走前の京阪杯では高速馬場でも2着と結果は出しました。1着の馬に差をつけられる競馬だったので大きく評価することはできませんが、向いていない条件だった中での結果と考えれば、能力的にはこのメンバーレベルでもそこそこ通用する器だと考えて良さそうです。
グレナディアガーズ 評価: B
阪神Cを2年連続で1着、2着した馬で、毎年好メンバーが集まる阪神Cでの好走実績は評価に値するものがあります。
前走の阪急杯では人気を背負って7着に大敗しましたが、内を通った馬が上位を独占するレースで、外を回したこの馬にとってはあまり展開が向きませんでした。この点を考えればそこまで悲観するような内容ではないでしょう。
ただ追走能力にやや疑問のある馬で、スプリントらしい激流ペースだと脚がたまらず能力を発揮できない一面がある馬です。スローの末脚勝負になれば狙ってみても良いかもしれませんが、消耗戦となるなら評価を下げて考えるべきでしょう。
トウシンマカオ 評価: B
前々走の阪急杯では1着。2着以下を大きく突き放す競馬で非常に強い勝ち方を見せました。この時2着に下したのはキルロードですから、今回のメンバーに入っても通用すると考えて良さそうです。
ただし斤量の恩恵があったことを考えれば2着との差は着差ほどはない印象です。同斤量ならもう少し接戦だったと言えるでしょう。
前走のシルクロードSは流石に斤量が重すぎでした。牡馬にしては小柄な1頭ですので大きな敗因の一つとなり得ます。斤量差なしならここも勝ち負けしていたとみて問題ないでしょう。故にG2、G3くらいなら勝ち負けできる器ではあり、今回のメンバーなら上位候補の一頭です。
ナムラクレア 評価: B
前走シルクロードSの勝利馬です。牝馬で56.5kgはトップの斤量設定であり、ここをしっかり差し切ったのは能力の高さを見せつける結果となりました。ただ、3歳時にスプリンターズSでは5着と敗れており、G1級の力があるかと言われるとやや疑問。
シルクロードSはハンデG3の割には好メンバーが揃ったので、G2、G3くらいなら今後も安定して勝てると思いますが、同クラスのメンバーの中で突き抜けた能力があるかと言われるとやや疑問です。
ナランフレグ 評価: B
昨年の高松宮記念の覇者。とはいえ重馬場、かつ持久戦を後方で脚を溜めて最内を差し切る競馬と、色々な条件が噛み合った故の勝利という点は否めません。なのでG1で安定して勝ち負けするような器ではないでしょう。
ただ、番手を確保したジャンダルムが勝利したレースとなったスプリンターズSでも後方からの追い込みで3着しており、高松宮記念の勝利だけがフロックだったということではないでしょう。
前走のオーシャンSは末脚の性能が求められたことと、59kgという過酷なハンデが敗因。そこはそこまで悲観するような内容ではありません。今回も昨年のような持久戦となれば上位に食い込む可能性は十分にあります。
メイケイエール 評価: B
G2京王杯SC、セントウルSの勝利馬です。特にセントウルSは0.4s差の圧勝で、ここでのメンバー相手では能力の違いを見せつける結果となりました。ただしどちらのレースもG2戦にしては相手関係には恵まれた感は強く、このレースの結果だけでG1級とみなせるかというと微妙です。
実際にスプリンターズS、高松宮記念では馬券圏内には走れておらず、G1だと能力的に壁を感じる部分もあります。前走の香港スプリントは5着と日本馬最先着を果たしましたが、馬場的に全く違う適性が求められる香港での結果です。日本で再戦すれば着順が入れ替わる可能性は十分にあります。
ヴェントヴォーチェ 評価: B
昨年のキーンランドCの勝利馬で、前走G3のオーシャンSでは0.3s差をつける圧勝で1着となった馬です。同レースのメンバーと比べると能力の違いは明らかです。
ただし、オーシャンSはメンバーレベルがやや疑問なので、スプリント界全体としてみた時に高い評価を与えることはできません。G2、G3レベルでは安定して勝ち負けするだけの能力はあると考えられるものの、スプリンターズSでは大敗しているように、G1では能力的に壁を感じる一頭ではあります。
ダディーズビビット 評価: C
前走の阪急杯ではアグリ相手にクビ差2着した馬です。ただ内が絶好の馬場状態で、そんな中でも最内をロスなく常に回ってきたのがこの馬。それでも差しきれなかったところを見るにアグリとの力の差は少々感じられます。
重賞ではやや能力的に足りない印象がある馬です。勝ち負けまでは厳しく、展開が向いて好走があるかどうかという程度でしょう。
トゥラヴェスーラ 評価: C
昨年は阪急杯2着の重賞実績があります。その後も高松宮記念、スプリンターズS、スワンSなど、強い馬相手に大きく負けることはない堅実さがある馬です。
ただ、スプリント戦においてG1レースや、好メンバーが揃った際にはペースが流れて追い込み馬が惜しいところまで来るのはよくあることです。それでも馬券圏内に食い込めないのですから、重賞では能力的に一枚劣る感は否めません。
スプリント戦において常に後方からの追い込みしかできないという脚質はよほど能力がない限り致命的です。好走には前崩れの展開に助けられる必要はありますし、勝ち切るまでのシーンはちょっと想像できません。
ファストフォース 評価: C
前走のシルクロードSでは2着した馬です。ナムラクレア相手にアタマ差という内容は悪くないですが、この時はナムラクレアが牝馬で56.5kg、ファストフォースは牡馬で57.5kg。斤量の差を考えれば能力的にはこちらが劣ると考えて良いでしょう。
先行して粘り込むのが得意なタイプですが、スタートがあまり良くなく、道中後手を踏んでしまうことも。そうなった時は相手が弱くても敗戦してしまう馬です。好枠確保と先行しやすいメンバーとなって、馬券圏内があるかどうかという程度でしょう。
ロータスランド 評価: C
過去5走は前走以外に馬券圏内はないですが、G1やスワンS、阪神Cとメンバーレベルが高いレースに出場していたのが理由。そこでも着差は0.4s以内であり、決して悪くない成績とはいえます。
前走も牝馬限定G3で3着でしたが、スタート出遅れて最後方から32s台の末脚で突っ込んできたという内容で、いつも通りのレースができていれば勝っていた可能性もあったでしょう。ゆえに牝馬限定の重賞くらいなら勝ち負けしそうな器とは思います。
ただ、今回はこの時のメンバーより大幅にメンバーが強化となります。牝馬限定重賞勝ちが見込める程度の能力だと通用しない可能性が高いです。
ディヴィナシオン 評価: D
前走はオーシャンSで2着。とはいえ1着のヴェントヴォーチェには大きく差をつけられましたし、ロスなく最内を立ち回ったことが好走の要因だったことを考えればそこまで高く評価できるものではありません。
この時のメンバーもヴェントヴォーチェを除けばオープンクラスでも苦戦しているようなメンバーでした。ここだけの成績で大きく評価することはできず、2走前以前の成績をみても非重賞のオープンがやっとの馬です。ここでの好走を期待するのは酷でしょう。
ボンボヤージ 評価: D
昨年の北九州短距離Sの1着馬です。タイム的にもかなり早い時計を出しましたが、この時の斤量51kgの恩恵はかなり大きかったと思います。妥当なハンデとなった後々のセントウルS、京都牝馬Sはどちらも大敗。純粋な能力だけで重賞を好走するのは難しいでしょう。
オパールシャルム 評価: E
近5走では自己条件となる非重賞のオープン戦でも苦戦しています。完全に能力的に壁を感じさせる結果です。6歳牝馬に上積みを望むのも酷ですし、オープンクラスではもはや通用しないでしょう。
当日朝段階での予想印!
トラックバイアス
前日土曜の競馬から、直線は馬場の中程が伸びるのでそこを選んで競馬したいところ。
ただ、どの馬にもチャンスがあるポジションなだけに枠順や予想できる限りの位置どりからは、的確にどの馬がその位置で競馬するかを予想するのは難しい。ここはフラットに予想したい。
脚質の有利/不利
明確な逃げ馬が不在で、ペースとしてはスプリント戦にしては落ち着く可能性が高い。
また、馬場が不良馬場にまで悪化したことで末脚を生かして競馬する後方の差し馬タイプにとって苦しい競馬となるでしょう。
これらを総合的に考えると、先行馬にとって有利な競馬になるだろうと考えられる。
持久戦 or 瞬発戦
ペースは落ち着くだろうと予想できるが、如何せん馬場状態がここまで悪化すると瞬発力が生きる舞台設定になるとは考えにくい。持久力を持った馬が好走の確率が高いと考えられる。
予想印
◎2: ウォーターナビレラ
◎3: キルロード
☆11: ピクシーナイト
△5: メイケイエール
△12: アグリ
本命は2頭軸。◎ウォーターナビレラは桜花賞2着の馬で、クラシック上位の成績があるならここでも通用する可能性あり。◎キルロードも昨年高松宮記念3着で能力上位。どちらも先行力が高く、持久力が求められる競馬は歓迎。人気薄で馬券妙味も高く狙い目。
☆ピクシーナイトは長期休養明けが鍵だが、実績を考えれば頭一つ抜けた存在。このオッズならリスクをとってでも買える水準。
△メイケイエール、△アグリも能力的に最有力候補の馬。持久力が求められるレースでの実績もあり、それなりに先行力のある2頭なのでこのレースにおいて恩恵も受けれそう。ただ人気を被っている馬で馬券妙味としては薄い。抑えまで。
買い目
単勝: ◎2: ウォーターナビレラ, ◎3: キルロード, ☆11: ピクシーナイト
馬連: ◎2, ◎3 – ◎2, ◎3, ☆11, △5, △12
三連複: ◎2 – ◎3 – ☆11, △5, △12
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